ジャンボエビフライなどで知られる愛知県南知多町発祥の「まるは食堂」を創業した故相川うめさんの生涯を描いた舞台が上演される。名古屋市出身の俳優竹下景子さんが主演。行商を経て、魚屋や食堂、旅館などをおこした経営者でありながら、晩年まで食堂に立ち、庶民に愛された「うめさん」の人生を描く。
17日から東京を皮切りに始まった「まるは食堂2024」は、名古屋公演に加え、食堂の本店に近い半田市でも「まるは食堂貸切公演」が開かれる。
相川うめさんは、1911(明治44)年に生まれ、戦後、南知多町豊浜から名古屋市まで大きな缶をかついで魚を運んだ。その後、50年にわずか5坪を借りて始めた魚屋「まるは」を皮切りに、食堂、料理旅館を創業した。
05年には中部空港に「食堂」出店するなど事業を拡大し、テレビ出演や講演会にも引っ張りだこだった。一方で、90歳過ぎまで店にも出て客にも気さくに話しかけ、名物おばあちゃんとして知られた。97歳で亡くなると、後日開かれたお別れ会では約2千人が別れを惜しんだ。
強烈な印象のうめさん 「演じきれないかも…」
そんなうめさんの人生を描く…